抱いて、抱かれて、堕ちて、溺れる。
最後ぐらい…笑って過ごしたい。
純の笑った顔をしっかりと目に焼き付けておきたい…。
だから…笑ってよ。
純の笑顔は最高だから。
あなたの笑顔はみんなを幸せにする。
私は…純の手を握った。
『…笑おう?泣いてさよならなんて寂しすぎるよ?』
私は、精一杯の笑顔で言った。
純の手が震えている。
私は、両手でその手をしっかりと握った。
『だから、泣かないで。私、純の笑顔が大好きなんだから。』
こんな私でごめんね…。
こんな私を…好きになってくれて、ありがとう。