抱いて、抱かれて、堕ちて、溺れる。
『暁〜!聞いて〜!』
駆け寄って来たのは、実夏。
『私、純くんに告白する!』
この前の飲み会で彼女がいないと言っていた事を知った実夏は、いよいよ本格的に純くん取りを始めたらしい。
ダメ…。
ダメだよ。
確かに2人はお似合いだよ?
でも、絶対ダメ…。
『…そっか!…頑張って!』
自分の気持ちが揺れ動く。
親友の恋を応援したい。
実夏には絶対幸せになってもらいたいから。
でも、あいつだけは、ダメだよ…。