抱いて、抱かれて、堕ちて、溺れる。




なんか、気分が悪くなってきちゃった…。




『実夏、ごめん。具合悪いから今日早退するね。』




それだけ言って、私は会社を後にした…。






外は秋晴れ。




雲一つない真っ青な空。




私はひとり、駅までの道を歩いていた。





このまま家に帰ろうか…。




まだ、お迎えの時間には早すぎる。








その時だった…。







太陽で反射してよく見えない…。





でも、確かにあいつはいたんだ…。





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