抱いて、抱かれて、堕ちて、溺れる。
夜。
『…なぁ。おい。』
寝ている私を起こす。
これが、いつものパターン。
『疲れてるから…。無理だよ。』
こうやって、もう何週間も行為を拒んでいた。
『チッ、またかよ。』
諦めてくれたのかと思った…。
『…!!いや…!!』
夫が無理矢理キスをしてきた。
イヤだ。
やめて。
私の心の叫びも虚しく、イヤラシイ音と夫の息づかいだけが寝室に響いていた…。
助けて…。
純くん、助けて…。
夫が寝室から出ていった後、私は声を殺して泣いた…。