抱いて、抱かれて、堕ちて、溺れる。
『暁〜!大丈夫?心配したんだよぉ!』
朝イチで実夏が私に駆け寄ってくる。
『う、うん。大丈夫だよ!ごめんね?』
実夏…ごめんね…。
私、あなたを裏切ってる。
あなたが大好きなヒトと、キスしたんだ…。
実夏の顔を見れない…。
顔を見ると、涙が出そうになる…。
『そうそう!課長が今日資料室の片付けやれって!ありえないよ!なんでうちらなんだろう!』
『あ、私、やるよ?実夏はゆっくりして?』
一人になりたかったんだ…。
普段ならありえない仕事を与えてくれた…。
神様に感謝しないと…。
『マジ!?本当にいいの?』
『うん、いいよ。私、昨日帰っちゃったし。』