抱いて、抱かれて、堕ちて、溺れる。




『…純くん!?どうしたの!?』




『暁さんがちゃんと仕事してるかなぁって思って。やっぱりサボってたかぁ。』



『ち、違うよ!休憩してただけだよ!!っていうか、誰に聞いたの?ここにいるって。』




『まぁ、いいじゃん。俺も休憩しようっと。暁さんは休憩終わったんでしょ!?さ、仕事しなって。おやすみぃ。』



そう言って、私が座ってたパイプイスに座ると、1分も経たないうちに寝息をたてていた…。





(…全くもう…。びっくりしたよ…。純くん、外回りはいいのかなぁ…。)



考え事をしながら作業をしていたので、踏み台から足を踏み外してしまった。




『きゃっ!!』




『暁!!』



えっ…。




今、暁って言った…?



間一髪、私は台から落ちることなく、純くんに後ろから抱えられていた。




昨日の出来事が蘇る…。





ドキドキ。





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