あなたに恋していいですか?
初めて会ったばかりなのに


何だか懐かしい感じがした。


何だろう、この気持ち――


「勇輝、」


「ん?」


「ありがとう」


「おう!」


「なんか、元気でた」


なぜか勇輝の顔を見る事ができなかった。


恥ずかしくて、


なぜか顔が赤くなっている。


「この場所秘密な」


そう言って勇輝は


私の頭をぽんぽんと撫でた。



「この場所、夏乃しか教えてねぇんだからな」



「えっ?」


「よしっ!帰るか」


私の声は聞こえてなかったみたいだった。


「う、うん」


「行くぞ」


私はちょこちょこと勇輝の後をついていった。


「お前の歩き方、面白いんだけど」


「はっ?」


「ヒヨコみたい」



そう言って勇輝は私の真似をしてきた。



「何なのよーっ」


私は軽く勇輝の肩を叩いた。


「怒んなって」


なんて言いながら二人でじゃれあった。




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