あなたに恋していいですか?
「俺は、勇輝!」


「な、何がですか…」


体力に自信のない私はもう息切れをしているのに、彼は涼しい顔で走っている。


息も乱れずに。


「俺の名前!まだ、言ってなかったから」


勇輝…


どこかで聞いたことあるような…


まあ校内でちょっと聞いたぐらいのことだと思うけど。


「沢口夏乃!だろっ?」


「な、なんで…知ってる…の?」



「元カレから聞いたんだよ 」


「そっか…」


本当に友達だったんだ…


友達ってこと…

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