20100228-Anniversary-
『それは大変だね。』


あははっと笑いながら私の右手をそっと掴んで手を繋いでくれた。


思わず顔を上げると照れくさそうに笑う大輔と目が合う。


目があって、二人で・・・はにかんだ。


『・・・私、今日はもう繋いでくれないかと思って、あきらめてた。』


だから嬉しかったって正直に言うと大輔は


『俺、結構行く時からどうやって切り出そうか迷った。
・・・タイミングが分からなかった。』


『嘘、そうなの?』


『お互い同じ事考えてたんだ。』


お互い同じ事考えてたんだー・・・。


それからはずっと手を繋いでいた。


途中


『何か凄く新鮮、嬉しい。』


って大輔がポツリ


『うん、すっごく幸せ。やばいよねっ。
私なんか・・・ず-っと顔がニヤニヤして口角が痛い。』



今日ばかりは少しチェ-ンメ-ルに感謝した。


< 119 / 144 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop