20100228-Anniversary-
帰る人達に紛れて、私達もゆっくり歩く。


途中大輔が『ごめん!』って言って繋いだ手を離した。


あっ・・・(涙)


『汗かいたから。』


ホッ、そういうことね。


大輔はズボンで掌を、ふきふきして再び手を繋いでくれた。


そのまま近くのビジネスホテルへ。


ドキドキドキ


『306号室になります。』


ホテルマンに鍵を渡され二人で部屋の前に立つ。


ひっそり思うこと。


ダブルか・・・


ツインか・・・


どっちで取ったんだろう。


鍵を開けて中に入るとそこにはー・・・。


『お、結構綺麗。』


セ・ミ・ダ・ブ・ル!!


キャ-------!!


心の声とは裏腹に平静を装い二人でベッドに腰掛けてテレビを見る。

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