20100228-Anniversary-

『・・・・・。』


まさに、開いた口が塞がらないとはこの事。


明子さんが昔の自分に被ってしまい、当時の苦しかった思い出が蘇ってきて浩輔への怒りがふつふつと湧いてくる。


『すみません。
ぶっちゃけますと、私も数回浮気されましたが全部上手くはぐらかされましたよ。
その当時は好きだった弱みで突っ込んで聞けませんでしたけど。』


私は確信を持って言葉を続けた。


『多分、明子さんもそうなると思います。』


ハァ・・・と電話の向こうで溜息が聞こえる。


『私、浩ちゃんが初めて付き合った人だから・・・。そうなるかも知れない。』


まっ!そこも被ってる!奴め処女キラーか!!


『で、でも、もう浩輔に聞いた話だと一年ちょっと続いてるそうじゃないですか?あの男とそんなに長く付き合えるなんて凄いですよ。』


自分でいうのもなんだが、ナイスフォロー。


『うん、一年半。』


『そっか、一年半も・・・ん?』


ん?


んんん?


んんんんんんん~?
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