20100228-Anniversary-
『・・・駄目もとで付き合ってみようかな?』
『お、前向きになってきたね。』
『何かあったら、相談のってくれる?』
『勿論、浩輔良い奴だと思うよ。』
有美の後押しもあって、気持ちはほぼ決まっていった-・・・。
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『え!?』
次の日の夜、私はベルに送られてきた内容をみて素っ頓狂な声をあげた。
【ヘンジハキマッタ?コウスケ】
『「勿論、ゆっくり考えて」じゃなかったんかい。』
一人突っ込みをしながらも、余裕が無い南谷さんを可愛いと思ってしまった。
【キマリマシタ。ヒナ】
返信を送った瞬間に電話がかかる。
-これ、絶対南谷さんだ-
そう思うと緊張してきた。
告白の返事をする、ただそれだけなのに-・・・通話ボタンを押すのが躊躇われた。
『よし。』
深呼吸をして、私は覚悟を決めて通話ボタンを押した。
『もしもし、陽菜ちゃん?』