20100228-Anniversary-
コ-ラを一口飲んだ後、浩輔にペットボトルを返す。


『?』


不思議そうな顔をした彼は私の頑張りに全く気付かない。



ち-・・・ん。


私は少し潔癖で、友達でさえジュ-スの回し飲みが苦手で殆どした事がなかった。


その私が―・・・間接キスをした事は凄い事なのに!


全く気付かない浩輔に悶々としたけど、敢えて自分からは言えない。


おーい、頑張ったんだぞー!心の中で訴えていると


『あれ?』


ふと、友達が浩輔が持っているペットボトルを指差した。


『どうしたの?』


その友達の言葉に浩輔は首を傾げると


『浩輔!陽菜と間接キスしたことになるよ。』


『あっ・・・(照)』


少し嬉しそうな顔をして、私を見つめてきた。


気付いてくれた。
私は真っ赤になって俯いた。


その後、用事があるという友達と別れた。


私達はデ-トも終盤になり、少しお腹が空いた為たこ焼きを買ってメロンフロ-ズンを飲みながら駅に向かう。


駅までの距離は500メートル位。


二人で他愛ない話をしながら駅に向かった。

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