20100228-Anniversary-
やったって、エッチしたって事だよね。
親が寝た後に彼女を連れ込んで厭らしい事をしてたって事?


・・・信じられない、何か凄い嫌なんだけど。


『どうしたの?』


無言になった私に気付いた彼は顔を覗き込んできた。


『別に何もない。』


そう言いながら、思いっきり顔を背けてしまった。


『何もない訳ないでしょ?言ってくれないと分からないよ?』


俺何か気に触ることした?と言いながら頭撫でられた。


『言わない。』


気に触ることしてないけど、言ったよ!と心の中で思いながらも言えない。
何でこんなに悶々とするんだろう。


大体、浩輔も何でそんな事わざわざ私に話すのか全く理解不能。
今の彼女は私なのに、紹介されたのも私が最初なのに。


・・・でも、この手で身体を触られた人がいるっていう事実がとてつもなく嫌だ。


『陽菜ー・・・?って、え?どうした?』


急に慌てふためく浩輔


『何が?』














『何がって・・・何で泣いてるの?』

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