20100228-Anniversary-
『でも、楽しかったしいい思い出になったよ?』


だから、いいじゃん。って続けようとした時


『あ。そういや、もう一人いるんだ。
隣の市に住んでるんだけど高校総体で今こっちに来てるみたいなんだよね。
呼んでみようかな。』


ふっと思いついたように言った。


正直、もう終了モードになっていた私は曖昧な返事をしたが、そんなこと有美はお構いなしに公衆電話目掛けて部屋を出て行く。


私は待ち時間の間1人でカラオケを熱唱、その間も有美はポケベルの画面を確認しながら公衆電話との往復。


『何回もこっちに来てるから、このカラオケ分かるって。今向かってるって。』


興奮気味の有美


・・・懲りないなぁ。


今度はどんな人が来るんだろう・・・


すると有美は


『この人は、私が応募した雑誌を見たわけじゃなくて適当に番号入れたんだって。』



『へぇ、時期が重なっただけ?』








そんな偶然もあるんだ。
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