20100228-Anniversary-
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『陽菜、飲み物何が良い?』
『カルピス!』
久しぶりに会えて嬉しかった私は笑顔で答える。浩輔は頭を撫でて台所に入っていった。
『でも、浩輔の部屋が両親の寝室になってるのには驚いたな。』
高校生時代浩輔の部屋だった場所は両親のものになり、浩輔は座敷に布団を敷いて寝るという完全にお客様扱いになっていた。
部屋を見回すと浩輔が持って帰ってきたらしきカバンが置いてある。
『新しく買ったのかな?初めて見た。』
そう言ってバックに近づき見ていると横ポケットから何かが落ちた。
『あ、しまった。』
慌てて元に戻そうとしたらプリクラだった。
友達と撮ったのかな、貰いたいなーって見ながら表へひっくり返した瞬間息を呑んだー・・・。
『陽菜お待たせ。』
『!』
呆然としていると、後ろから声を掛けられ肩が跳ねた。
『・・・浩輔、これ何?』
そう言ってプリクラを見せた。
『あー、それ?友達。』