うしろの正面だーあれ vol.2

カタカタと震える。

何故、何故…

あんなに、一切の娯楽を排除してひたすら勉強し続けてきたのに

どうして、何故…



「どうしたの?幸亀。…まさか、」

母親が血相を変えて紙切れを奪う。

ハッ、と息を呑む音が聞こえた。



そうして、ここに僕の居場所は無くなった。

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