秘蔵っ子の憂鬱※タイトル変更
社食に着いて、
キョロキョロする。
少し先に優弥の姿を見つけ、近寄る。
彼はもうご飯をゲットしていたので、
軽く手を振ってから
私もご飯を買いに行く。
今日は…本日の丼!
海鮮丼とは豪華だ(^^)
海鮮丼を持って席につくと
優弥はもう半分以上食べ終わっていた。
「てか、聞いてよー!!」
「…どうした?」
「何その引きつった顔!
まあいいや、あのね!
あたし来年度、新人の教育係やれって言われたの!
普通もっと上の人がやらない?」
「まあな。でも2年目に入ったばっかのお前にやらせるってことは上もなんか事情があんだろ?」
「あたしらのときは2人だったけど
今度は新人が5人もいるから足りないんだって。」
「ならしょうがないだろ。」
「でもあたしじゃなくても他に先輩達で誰かいたんじゃ…」
「誰にやれって言われたんだ?」
「…課長。」
「じゃあわかってんだろ。
あの羽田課長が判断したんだから。
適材適所。お前が新人教育係には課長を除いて営推では5番目に適している人材だってことだ。」
「うー…
でもまだ1年しか経ってない新人だよ!?」
「誰だって最初はそうだし、
今度来る新人からしたらお前はもう新人じゃない。誰だって先輩だ。
教えるの嫌いじゃないんだろどうせ?」
「わかったよ!やりますよ!
どうせもうやるって言っちゃったしね。
ダメだったら課長のせいだ!」
「そうだな。
(だめなことなんてないと思うけどな)」