秘蔵っ子の憂鬱※タイトル変更

来た。

課長の言った通り5人。
うち1人は女の子。
どうか、あの女の子があたしの担当でありますように…
てか、それぐらいは課長が配慮してくれるだろう。

「あー、来たね。」
と言いながら課長が課長室から出てきた。

「じゃあとりあえず、みんな集まって自己紹介をしようか。」

と言う課長の声に合わせ、遠いデスクの人たちが近寄ってきた。
私たち、近いデスクの人たちも立ち上がる。

私はこのとき、緊張で新入社員の顔などちゃんと見えてなかったことは、
後で知ることになる。

「じゃあー、まずは、
遠藤くんから。」

という課長の声に、1番左の子が反応した。

背は高くすらっとしていて、
顔も正統派のイケメンである。
これは、すぐに社内で有名になるだろう。
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