秘蔵っ子の憂鬱※タイトル変更
会社内で俺にたてつくやつはほぼいない。
そんなことしたら自分の出世がどうなるか、簡単に想像できるからだ。
しかし仁科かなは違う。
自分の思うことを真っ直ぐに主張する。
だが、間違いだとわかるとすぐに正すことができるので、評判は良い。
彼女を教育係にしたのは、
単純に面白そうだったからだ。
彼女ならできるだろうし、
良い先輩にもなると思った。
さっそく一悶着あったようだが、
とりあえず最後まで言わせずに
自分から負けを認めて戻ったのだから
この新人教育期間はなんとかなるだろう。
あいつはそういうやつだ。
自分に対してが1番ストイックだからな。
〜side 羽田真季課長 end〜