秘蔵っ子の憂鬱※タイトル変更
「あ、帰ってきた。」
そう言ったのは事の成り行きをニヤニヤしながら見ていた、課長室の方にデスクが向いている絢乃さんだ。
「すいませんでした!」
と、あたしが話しかける前にいきなり、
身体を90度に折って謝ってきた某新人くん。
「誰にだって好みとか思い出とかありますよね。それをあったばっかの人間が自分の主観を押し付けたり、とやかく言うことじゃありませんでした。
本当にすいませんでした!」
「…すみません、だよ。
社会人になったんだから正しい日本語使いなさい。」