秘蔵っ子の憂鬱※タイトル変更

例のごとく私たち営推のが遅かったので立川が席を取っておいてくれた。

「よっ!席取りさんきゅー。
なんか、久々だね。」

「お前が忙しかったからだろ。
絢乃さんお久しぶりっす。」

それは否めない。
絢乃さんは教育係など朝飯前と言った具合なので
私が余裕がなかっただけだ。

「久しぶり。そっちはどうなの?」

「うちは変わりなしですよ。
今1番話題なのは営推ですからねー。」

どうやら他部署の男性社員にも知られているらしい。
まあ、うちに絶対女性社員が来るってことは他部署ではそれを誰が持ってくかという論争があるだろうからわかるか。

「あー、遠藤くんのあれ?だよねー!」

と何気なく言ったら

「いやあんたも話題のうちだからね。」

と絢乃さんに言われた。

「なんでですか?」
と、きょとんとして言ったら2人に盛大にため息をつかれた。
あ、私が教育係だからかな?
< 36 / 66 >

この作品をシェア

pagetop