秘蔵っ子の憂鬱※タイトル変更
絶句した私を見て
立川は
「女って好きな人のどんな些細なことも知りたいって思うもんなんじゃないの?
普通の女はね。」
と言った。
「それ、私が普通の女じゃないってこと?
わかってますよそんなことー!
恋愛なんてあんたも知ってるあの彼と別れてからご無沙汰だしねー。
でもさ、そこまでの女子力?なら私はいらない。つか怖い!」
と言ったら絢乃さんは
「まあまあ、そういうミーハー要素がある女子とはあんたが合わないことはわかってるって。」
とオトナな対応 笑
「てかあたし遠藤くんだけで手いっぱいなのに結城さんもよろしくってどういうことなの課長!?」
「まあー…
期待してるってことじゃね?」
「それって過度な期待ってやつじゃない?てか結城さんに世話とかいらないし!
だって元海外事業部のエースでしょ!?」
と言うと、
「まあー、そこはあれよね。
いくら元海外事業部のエースとは言ってもうちとは勝手が違うから慣れるまではってことでしょ。
まあ、もうひとつの意図としては…」
「え、なんですか絢乃さん!
言いかけてやめないでくださいよー!」
絢乃さんと立川の2人はわかっているようではあたしの顔を見てニヤニヤしながら言ってくれない。
「あんたと仲良くさせようってことよ!」
「え?なんであたしと仲良くさせるんですか?」
と言うと、
「愛すべきアホね。
彼は羽田チルドレン。あなたも羽田チルドレン。将来あんたも海外事業部に引っ張って羽田海外事業部を作るためには結城さんとあんたを近くに置いて結城さんからいろいろなことを吸収させようとしてんのよ!」
と言われた。