秘蔵っ子の憂鬱※タイトル変更
「終わりましたっ!」

と仔犬遠藤くんが言ったのは18時10分。

「やっとかー。じゃあ早く行こっ。いつものところでいいでしょ?」

と絢乃さんが立ち上がりながら言う。

「はい、そうしましょ!」

と私は言って歩き出す。




そして4人で着いたのは会社のメンバーでよく行く居酒屋。

席が広くて店員さんも愛想がよくて皆が気に入ってるお店なんだよね。羽田課長とか先輩たちもよく来るんだ( ´ ▽ ` )ノ

案内された席に自然と座った席次はまさかの
奥側に私と絢乃さんが向かいあって座り、私の横に結城さんが座って最後に絢乃さんの隣に遠藤くんが座った。

「結城さんすいません!やっぱり結城さん奥どうぞ!」

「なんで?俺は別にここでいいけど?」

「いやでも先輩なんで!」

「いいよそんなの気にしないで。」

「でも…(´・_・`)」

「かな、いいじゃない。結城さんだっていいって言ってるし。」

「わかりました。結城さんすみません。」

「いいって別に。」

と言ってくれた結城さんは大人だ。
それに引き換え遠藤くんはお店に入って早々テンション下がり気味。
なんなんだろ?先輩と飲みに来たのに。

「ていうか俺がかなさんの隣に座りたかったのにー。」

「それは早い者勝ちだな。」

と遠藤くんが仔犬系(子供っぽいとも言う)だからなのか
遠藤くんと話してる時は少し幼くなる結城さんは遠藤くんに意地の悪い笑みを浮かべている。
< 62 / 66 >

この作品をシェア

pagetop