なつみかんの花びら







それが彼女、花音との出逢いだった。





その時はまだ、知らない。



花音が僕の傷を気にしなくて。

ウソを吐けなくて。

柑夜より愛するようになり、結婚するなんて。



そして、


“蜜樹くん”


彼女がそう呼ぶ時、一番柔らかく微笑むことなんて。









彼女と僕の恋は、また別の物語。








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