なつみかんの花びら
「咲もねぇ、結婚したい人いるもーん」
何ですって⁈
ちょっと早くないですかね、それ。
「……マジかよ」
背後から聞こえた沈んだ声は、夏樹くんです。
「あ、パパ!」
「……でも、そっか。
お前もう小一だもんな……。
俺が柑夜を好きになった年だから、何とも言えねぇな」
「そうなの⁉」
しみじみと話し出した夏樹くんの話に食いついた咲。
ってちょっとやめて下さいっ。
わたしも知りませんでしたけど!
「も、もう! いいでしょ、この話は」