君のすべてを
「はい、こんなものね。みんな、黒板を見て。」
担任の立花先生が手についたチョークをはたきながら生徒に声をかけた。
「今年は皆が楽しみにしている野外宿泊活動があります。生活班は7人班が5つ、部屋は6人で1つの部屋よ。」
ふーん、そういえば。
あたしたちは沖縄に行くんだっけ。
「じゃ、班を決めて。」
女子の班はすんなり決まったものの。
問題は男子のどのグループとくっつくか、だった。
もちろん、言うまでもないが女子は皆、駿のグループを狙っていた。
「駿くーん、あたしとどーぉ?」
ぅげ、上田さん!?
「えぇ!?やーよねぇ、あ・た・し・と!」
ぐいっと駿の腕を引っ張る杉内さん。
担任の立花先生が手についたチョークをはたきながら生徒に声をかけた。
「今年は皆が楽しみにしている野外宿泊活動があります。生活班は7人班が5つ、部屋は6人で1つの部屋よ。」
ふーん、そういえば。
あたしたちは沖縄に行くんだっけ。
「じゃ、班を決めて。」
女子の班はすんなり決まったものの。
問題は男子のどのグループとくっつくか、だった。
もちろん、言うまでもないが女子は皆、駿のグループを狙っていた。
「駿くーん、あたしとどーぉ?」
ぅげ、上田さん!?
「えぇ!?やーよねぇ、あ・た・し・と!」
ぐいっと駿の腕を引っ張る杉内さん。