大切な人





六月のある日。



私は学校に遅刻した。




ちょうど先生の授業の最中だった。





「すいません、遅れました。」




「来たかー。早く席につけー。」







隣のめぐみが


「めっずらしいね、遅刻なんて。
 はい、ノートあとで見せたげる。」





「寝坊しちゃった。うん、お願いします!」




その後は何もなかったように
授業が進んでいく。






< 8 / 268 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop