Finale Love
マジっすか?!

弥生はしかたなく電話に出た。

「はい。もしもし?」

「 yasuやけどー」

「はい」

「弥生ちゃんって、さっきまでセブンイレブンにいた?」

yasuさんにバレてんじゃん!!

「はい。いましたよ」

「弥生ちゃんって愛知県に住んでるんじゃなかったっけ?」

「今はいろいろあって福岡に住んでます」

「そうーなんやー。1人暮らしなん?」

「友達ってゆうかー・・・
なんて言うかー・・・」

「彼氏と一緒に住んでるんや」

「はい・・・。それも彼氏の実家で・・・」

「実家で?!」

「はい・・・」

「そうーやったんやー・・・」

「心配しないでください。
yasuさんのことは誰にも言ってないですから」

「ありがとうなー」

「下手に話してyasuさんに迷惑かけたら悪いんで」

「弥生ちゃんって」

「なんですか?」

「優しいんやな」

「そうーですか?」

「うんー・・・」

「yasuさんって、ファンのみんなに愛されてますね」

「そうーなんかなー?」

「さっきのコンビ二でも女子高校がyasuさんのこと話してましたよ。
yasuさんのコンサート楽しみにしてる人もいると思いますよ」

「弥生ちゃん・・・」

「なんですか?」

「ホンマにありがとうな」

「そんなことないですよ。
yasuさんはyasuさんなんですから」

「せやな。俺は俺なんやな。
そんなこと言ってくれるのは弥生ちゃんぐらいしかおらんわー」

「yasuさんー・・・」

「なぁー弥生ちゃん」

「なんですか?」

「俺な、弥生ちゃんに会ってみたい。
会って2人で話がしたい。
ダメかなー?」

「えっ?!
私は構わないですけど、でも、yasuさんはこれからコンサートだし、忙しいと想うし、コンサート終わってから会ってもyasuさん疲れてると想うし、スタッフや関係者の人との打ち合わせもあると想うし、yasuさんにムリは言えないです」

「そこまで俺のこと考えてくれてたんや」
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