Finale Love
「弥生ちゃんならそうだろうな」
「はい」
「雄祐君は弥生ちゃんの何を知ってる?」
「俺は、弥生が俺だけにむけてくれる思いだけです。
ただ俺はそれを信じてるだけです」
「だから『Answer』って曲が書けたんだな」
「yasuさんー・・・」
「俺な、昨日、弥生ちゃんに強引にKISSした」
「えっ・・・?!」
「そしたら弥生ちゃん、辛そうな顔してた。
それにな、俺が見てないところで声殺して泣いてたん。
なんで泣いてたのかわからない。
でも1つ言えることは、俺が知らないことを雄祐君は1つ知ってるよね?」
「yasuさんが知らなくて俺が知ってるこは、弥生自身の過去の出来事です」
「過去の出来事?」
「はい」
「過去の出来事って、なんや?」
「弥生が直接、俺に話した訳ではなく、弥生が俺に書いてくれた手紙の中に書かれてあったことです。
弥生は俺と出会う2年前ぐらいまで、あること
自分自身の中で認めることも受け入れることも許すことも出来なかったんです。
でも、こんな俺の歌を聴いて、弥生は認めることも受け入れることも許すことも出来たんです。
それまで弥生は何も言わず、俺を1人の男として思い続けてくれたんです。
その弥生の真っ直ぐで真剣で純粋な気持ちに対して俺は『Answer』を書いたんです。
弥生は俺と出会うまでに妻子ある男性と10年間の付き合いがあり、その人の子をお腹宿し、中絶をしたんです。
中絶を決断した弥生は俺が想う以上に辛かったと思います。
それに、妻子ある男性は、もうーこの世にはいません。
俺、その時、弥生の気持ちを知りながらも何もしてやれなかったんです。
それでも、弥生は俺を攻めようとせず、ただ、俺のことを真っすぐに想って俺のことを支えててくれたんです。
俺はその弥生の気持ちに答えることは出来なかった」
「雄祐君ー・・・」
「弥生は今でも、妻子ある男性のことを、何よりも大事に思っています。
そして、妻子ある男性も同じように弥生の未来と夢を誰よりも何よりも大切に思ってます。
だから、弥生に何も言わず、弥生の側から離れていったんです。
弥生はその人の思いに気づいています。
その人が全身全霊で弥生を愛してくれたことや弥生自身が全身全霊でその人を愛してたことに・・・。
俺、正直、その人にかなわないなって思いました。
でも・・・
1人の女性をそこまで愛せる男性なんて、なかなかいないと思います。
そして、1人の男性をそこまで愛せる女性も正直なかなかいないと思います。
弥生はそこまで1人の男を愛せる女です。
そんな弥生の思いを叶えてやることが、今の俺には出来ません」
「弥生ちゃんの過去にそんな出来事があったんやな。
今でも弥生ちゃんは辛い思いを抱えながらも未来を見ようとしてるんやな。
あんな小さいくて小柄でよーふんばっとるわ。
雄祐君に話しきけてよかったわ。
話してくれて、ホンマにありがとうな。
雄祐君もそんな弥生の姿、見るの辛いよな」
「はい・・・。
でも、俺は見守ることしか出来ないですから・・・」
「俺も、雄祐君と同じ思いやで」
「yasuさんー・・・」
「俺やて、弥生ちゃんの過去の出来事聞いて、辛くないわけ、ないんやで。
俺やて、雄祐君と一緒なんやで。
弥生ちゃんの前では1人の男なんよ」
「yasuさんー・・・」
「雄祐君。
弥生の夢ってなんやろうな?
知ってる?」
「弥生の夢ですかー・・・」
「せや」
「弥生に聞いたこと、ないですけど・・・
『歌うことが好き』って言ってたことがありますよ」
「はい」
「雄祐君は弥生ちゃんの何を知ってる?」
「俺は、弥生が俺だけにむけてくれる思いだけです。
ただ俺はそれを信じてるだけです」
「だから『Answer』って曲が書けたんだな」
「yasuさんー・・・」
「俺な、昨日、弥生ちゃんに強引にKISSした」
「えっ・・・?!」
「そしたら弥生ちゃん、辛そうな顔してた。
それにな、俺が見てないところで声殺して泣いてたん。
なんで泣いてたのかわからない。
でも1つ言えることは、俺が知らないことを雄祐君は1つ知ってるよね?」
「yasuさんが知らなくて俺が知ってるこは、弥生自身の過去の出来事です」
「過去の出来事?」
「はい」
「過去の出来事って、なんや?」
「弥生が直接、俺に話した訳ではなく、弥生が俺に書いてくれた手紙の中に書かれてあったことです。
弥生は俺と出会う2年前ぐらいまで、あること
自分自身の中で認めることも受け入れることも許すことも出来なかったんです。
でも、こんな俺の歌を聴いて、弥生は認めることも受け入れることも許すことも出来たんです。
それまで弥生は何も言わず、俺を1人の男として思い続けてくれたんです。
その弥生の真っ直ぐで真剣で純粋な気持ちに対して俺は『Answer』を書いたんです。
弥生は俺と出会うまでに妻子ある男性と10年間の付き合いがあり、その人の子をお腹宿し、中絶をしたんです。
中絶を決断した弥生は俺が想う以上に辛かったと思います。
それに、妻子ある男性は、もうーこの世にはいません。
俺、その時、弥生の気持ちを知りながらも何もしてやれなかったんです。
それでも、弥生は俺を攻めようとせず、ただ、俺のことを真っすぐに想って俺のことを支えててくれたんです。
俺はその弥生の気持ちに答えることは出来なかった」
「雄祐君ー・・・」
「弥生は今でも、妻子ある男性のことを、何よりも大事に思っています。
そして、妻子ある男性も同じように弥生の未来と夢を誰よりも何よりも大切に思ってます。
だから、弥生に何も言わず、弥生の側から離れていったんです。
弥生はその人の思いに気づいています。
その人が全身全霊で弥生を愛してくれたことや弥生自身が全身全霊でその人を愛してたことに・・・。
俺、正直、その人にかなわないなって思いました。
でも・・・
1人の女性をそこまで愛せる男性なんて、なかなかいないと思います。
そして、1人の男性をそこまで愛せる女性も正直なかなかいないと思います。
弥生はそこまで1人の男を愛せる女です。
そんな弥生の思いを叶えてやることが、今の俺には出来ません」
「弥生ちゃんの過去にそんな出来事があったんやな。
今でも弥生ちゃんは辛い思いを抱えながらも未来を見ようとしてるんやな。
あんな小さいくて小柄でよーふんばっとるわ。
雄祐君に話しきけてよかったわ。
話してくれて、ホンマにありがとうな。
雄祐君もそんな弥生の姿、見るの辛いよな」
「はい・・・。
でも、俺は見守ることしか出来ないですから・・・」
「俺も、雄祐君と同じ思いやで」
「yasuさんー・・・」
「俺やて、弥生ちゃんの過去の出来事聞いて、辛くないわけ、ないんやで。
俺やて、雄祐君と一緒なんやで。
弥生ちゃんの前では1人の男なんよ」
「yasuさんー・・・」
「雄祐君。
弥生の夢ってなんやろうな?
知ってる?」
「弥生の夢ですかー・・・」
「せや」
「弥生に聞いたこと、ないですけど・・・
『歌うことが好き』って言ってたことがありますよ」