Finale Love
「久しぶりにこの歌、歌ったなー。
何年ぶりだろうー・・・。
あの時はライブハウスのステージに立つのが夢で頑張って曲作って歌い方の練習いっぱいしたよなー。
でも、その夢もあきらめちゃったしな。
懐かしい思い出。
てか、こんなところyasuさんにでも見られたらヤバイから、早くギター元にあった場所に戻しとかなきゃ」

弥生はギターを元にあった場所に戻しソフアーへと座った。

yasuは普段と変わらずに部屋に帰ってきた。

「ただいま」

「あっ。yasuさんお帰り。
早かったんだね」

「うんー。
今日の夜には福岡を出て東京の自宅マンションに帰るから、その準備もしなきゃーいけいけないし」

「そうーだよね」

「弥生も俺の自宅に一緒に行くんやでな」

「うん・・・」

「ほな、準備、手伝ってもらおーか?」

「うん」

2人はyasuの荷物をまとめ福岡空港に向かった。

その頃、雄祐はスタジオでメンバーとライブのリハをやっていた。

一通り終わらせ、雄祐は冷たい飲み物を買いにスタジオの外に出て自販でスポーツドリンクを買い近くにある椅子へと腰をおろした。

弥生は今頃yasuさんと空港かなー?

俺、本当にこれでいいのかなー?

あの指輪、弥生に渡せなかった。

俺が始めて女に買ったプレゼントのに・・・。

そんな時、リーダーの哲也が雄祐の隣へと腰をおろした。

「何、考えてんだよ? 雄祐」

「あっ。哲也さん・・・」

「弥生ちゃんのことか?」

「まぁー・・・」

「オマエ、後悔してんるんじゃないと?」

「何がですか?」

「弥生ちゃんのこと。
俺、前にも言ったよな?
いずれオマエ自身が気づくって。
もうー気づいてんじゃないと?」

「哲也さん・・・」

「オマエだって、自分の気持ちや想い、そして、弥生ちゃんがオマエにしてくれた気持ちや想いがわかってんじゃねえーの?
ただ、そこから動き出せなくて女のくさったみたいにウジウジ悩んでんだろう?
てか、オマエは男だろう?
何、そんなに怯えてんだよ?
オマエが怯える気持ちもわからんくはないけど、怯えたって、オマエの弥生ちゃんに対する思い・心・気持ちは1つだろう?
その気持ちから目を背けず逃げず、とことん向き合え。
それがオマエのためだ」

「哲也さんの言うとおりっすね。
でも、俺は・・・」

「なんだよ?」
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