Finale Love
「インディーズバンドなんて結講あげてるじゃん」

「バンド系はね」

「それじゃダメなの?」

「ダメなんです」

「なんで?」

「番組自体、シンガーを募集してるってゆうか、探してるからね」

「そっかー・・・」

「たしか、姉さん、ギター弾けるし、オリジナル曲もあるよね?」

「なんで知ってるん?」

「美雪姉さんから聞いてるから」

「このさいだからユーチューブにあげて。
お願いだから」

「なんで?」

「姉さんの書く歌詞には大切な思いが込められてるから。共感出来る人は共感してくれる。
姉さんの歌声は胸の中にある、あたたかさやぬくもりや優しさに溢れてるから。
だから、姉さん、もったないよ。
姉さんだってわかってるよね?」

「まーねー・・・。
てか、番組に出ることはないんだよね?」

「ないねー・・・」

「じゃ動画アップしても顔出さなくてもいんだよね? 歌声だけでもいいんだよね?」

「いいよ。
でも、その曲がヒットしたらわからないよ。
もしかいたら、出さなきゃいけないかもそれない。
でも、本人の意向は優先するし通すけどね。
それなら、いいでしょう?」

「真里っぺがそこまで言うなら、協力します。
それでいんでしょ?」

「さすが、姉さん」

「でも、私は絶対に何があっても、顔は出さないし、出演依頼の取材や番組交渉がきもても出ないからね。
それでもいいならやるよ」

「わかりました」

「あと番組ランキングで1になることはないと思うけど、もし、なった場合はCD1枚しか出さないからね。
レコード会社の契約や芸能プロダクションとの契約はいっさい断るからね」

「そこは、わかってるから大丈夫」

「じゃー頑張って動画アップしてみるから」

「うん」

「アップしたらそのリンクメールで送るから。
それでいんでしょう?」

「お願いします」

電話を切った弥生はふいにyasuが寝てるベッドに横になった。

真里っぺにはあー言ったものの、出来るかな?

このことはyasuさんにも雄にも言えない。

私1人でやらなきゃ。

でも、待てよ・・・。

yasuさんにも雄にもバレないようにしなきゃ。

でも、きれいに動画アップするら、yasuさんの自宅スタジオでやったほうがいいだろうな。

声だけだからyasuさんにも雄にもバレないと思うけど。

でも、yasuさんは私の歌声、知ってる・・・。

yasuさんがユーチューブや深夜番組見ることもないと思うし、そもそもTVなんてあまり見ないと思うし、大丈夫だよね。

yasuさんが自宅にいない時にスタジオでとらなきゃ。
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