Finale Love
雄祐はスタジオの住所を教えてyasuとの電話切りメンバーの元へと戻った。

「遅くなってごめん」

哲也は雄祐の心情を感じとった。

「電話、誰からだったんだよ?」

「それがー・・・」

「何、もったいぶってんだよ?
雄祐」

「そうだよー。
まさか大物アーティストがくる訳でもなんだろう?」

「うんー・・・」

「もしかして・・・
マジで?!」

「雄祐さんマジに大物アーティストがくるんですか?!」

哲也は戸惑う雄祐の表情を見てた。

「雄祐」

「なんすか? 哲也さん」

「今の電話、yasuさんからなんじゃないと?」

哲也と雄祐以外のメンバーは驚きを隠せずにいた。

「yasuって、あの人気ボーカリストの?!」

「雄祐、いつ知り合いになったと?!」

「そうーですよ?!
雄祐さん」

「哲やん、知ってたと?」

「まーな・・・。
みんなが驚くのもわかるけどな・・・」

「てか、そんな有名人がなんでスタジオに来るんだよ?」

「あべさんに言うとおりっすよね」

「そうーだよなー」

「雄祐・・・。
リーダーの俺からみんなに話していいか?」

「はい・・・」

哲也は今までのことを全てメンバーに話した。

聖隆はため息まじりに言った。

「そーやったんかー・・・。
なんで俺たちに言わんかったと?」

「まー君の気持ちもわからんでもないと。
でも、雄祐が俺たちに言えんかった気持ちもわかると」

「あべっちー・・・」

「そっすよ。雄祐さん」

「よっしー・・・」

「でも、yasuさんが福岡にいるってことは、弥生ちゃんも一緒にいるってことだよな?
雄祐」

「たぶん、哲也さんの言ってるとおりだと思いますよ」

「スタジオには1人でくるって言ってたのか?」

「俺も詳しくはわからないですけど、今からスタジオに来るって言ってまし

たよ」

「そっかー・・・」

「はい・・・」
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