Finale Love
その矢先、雄祐たちのスタジオにyasuが入ってきた。

「リハやってる時にごめんな。
雄祐君」

「yasuさん」

哲也以外ののメンバーは驚きを隠せずに見ていた。

「今日の夜、ライブやるんだよな?」

「はい」

「その前にこのCD聞いてくれる?」

yasuは弥生のCDを雄祐に手渡した。

「このCDって・・・」

「そうー・・・。
今、世間が注目してるCD」

「yasuさん、このCDって、まだ、世間では売られてませんよね?」

「せやな」

「なのに、なんでyasuさんがもってるんですか?!」

「さあー・・・。
なんでやろうな?」

「このCD渡すためにきたんですか?」

「せやな。
とにかく聞いてみるといい。
雄祐君ならすぐわかる。
今日のライブ一緒に行くから。
その時に誰が歌ってるか、わかるから」

「まさか?!」

「あとは雄祐君本人が確認しな」

yasuはそれだけを言って雄祐たちのスタジオをあとにした。

弥生のCDを手にした雄祐はさっそく聞いた。

歌詞を聴いた雄祐は痛感した。

この歌詞は弥生が書いた歌詞。

歌ってるのも弥生本人。

弥生が俺のためだけに書いてくれた日記の中に書かれてあった詞。

まさかだとは思ったけど・・・。

やっぱり、弥生だったんかー・・・。

「なー雄祐」

「なんですか? 哲也さん」

「これって・・・
弥生ちゃんだよな?」

「はい・・・」

「今日の夜、yasuさんと一緒にくるんだよな?」

「はい・・・」

「なんでyasuさんが弥生ちゃんのCDを雄祐に手渡したかわかるよな?
今なら遅くないぞ。
雄祐」

「わかってます。
哲也さん?」

「ん?」

「今ならライブの曲順って変えること出来ますよね?」

「うん」

「この弥生の歌、ライブの1番最後に俺が歌います」
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