Finale Love
「弥生の歌、聞いた時な、弥生の思いが俺に入ってきた。
こんなに俺のこと思っててくれたんだなって。
俺は、弥生と離れてみて、弥生の深い思いに気
づけた。
2度とその思いを離していけないってな。
弥生にいっぱい支えられて、俺は、弥生に愛されてる。
その弥生の思いがどれだけ大切で、どれだけ
大事で、どれだけ俺にとって『かけがえ』のない存在か弥生の歌を歌ってみて、わかった。
今だからわかることなんだけど、弥生がどんな思いで俺の側から離れて行ったかわかる。
今更、その思いをあーだこーだって、俺は言わ
ない。
けど、俺が対する弥生の思いは変わらない。
俺は、弥生がいないと夢も見れない。
人を愛することも出来ない。
今の俺は、弥生が支えて思ってくれたから今の俺がいる。
弥生にとっては普通で当たり前のことかもしれない。
でも、俺にとっては今までとは違う。
それを気づかしてくれたのは、弥生以外、誰もいない。
そんな弥生に愛されてる俺は世界1幸せ者だよ。
俺も弥生にそう思わしたい。
それが、俺の、正直な気持ち。
でも、まだまだだけどな。
俺はまだyasuさんみたいに強くはなれない。
それでも、俺は俺だから。
そんな俺を、弥生は愛し思ってくれてる。
それで十分、俺らしくいられる。
俺も弥生みたいに、弥生のことをそう思いたい」

「雄ー・・・」

「なー弥生」

「ん?」

「これだけ、世間が注目してるのにデビューはしないのか?」

「うん。
しないよ」

「なんで?」

「たしかに歌うことは好き。
でも、私は支える側になりたい。
雄がこの曲ほしいならあげる」

「後悔しないのか?」

「だって・・・。
私の夢はもうー叶ったから・・・」

「叶ったって・・・?」

「今日、ビーステに来てくれてるお客さんに届いたから。
その光景が見れただけで、私は十分」

「弥生ー・・・」

「雄の歌声に込められた思いが伝わればそれでいい。
そのために私は歌ったから。
私、もうー帰るね」

「ホテルまで送るよ」

「いいよ。
雄だってこれからファンに挨拶回りしなきゃ。
まだ、雄のライブは終わってないんだよ」

「俺のことはいいから、ホテルまで遅らせろよ」

「雄の気持ちは嬉しいよ。
でも・・・
雄を待ってるファンがいるから」

「弥生・・・」

「じゃーね・・・」

弥生はビーステをあとにしyasuの宿泊してるホテルへと向かって歩いて行った。

ビーステではファンに挨拶回りをした哲也が雄祐の元へときていた。

「あれ・・・?
弥生ちゃんは?」

「ホテルに帰りました」

「送って行かなくてよかったのかよ?」

「弥生が1人で帰るって言ったんで・・・」

「雄祐はそれでいいのかよ?」

「俺だって、送りたかったですよ。
でも、弥生は、俺たちのファンのことを思って帰ったんですよ」

「雄祐ー・・・」

「弥生のその気持ち考えたら、送りたくても送れないですよ。
アイツがどれだけ辛い思いしてたか、俺、わかりますから」

「前の雄祐だったら、追いかけてたんだろうな」
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