Finale Love
「あー・・・。
お久しぶりです」

「てか、さっきの連中何?」

「なんでもありません」

「ケガしてんじゃん。
大丈夫?」

「あっはい・・・」

「とにかく弥生ちゃん1人じゃ立ち上がること出来ないと思うから、弥生ちゃんの家まで送るよ」

「ありがとうございます」

聖隆は弥生に肩をかしタクシーに乗り弥生の自宅へと向かった。

弥生の自宅についた聖隆はケガの手当てをした。

「弥生ちゃん、雄祐とはどうなってるん?
弥生ちゃんが福岡におること、雄祐は知ってるん?」

「雄には何も言ってません」

「じゃ福岡におることも雄祐は知らないんやね?」

「はい・・・」

「そっかー・・・。
さっきの連中ってさ、yasuさんのファンでしょ?」

「なんで聖隆さんが知ってるんですか?」

「弥生ちゃん、何も知らないんだ」

「えっ・・・?」

「弥生ちゃんがyasuさんの自宅から出てきたところを写真週刊誌に撮られてて、各マスコミ各TV番組の芸能ニュースで今かなり取り上げられてるんだよ」

「えっ?!」

「じゃ雄も知ってるってことですか?!」

「すくなからずともね」

「そーだったんですか・・・。
yasuさんは各マスコミ各TV番組にコメントしてるんですか?」

「yasuさん側の事務所は否定してたよ」

「そーですかー・・・」

「yasuさんは弥生ちゃんが福岡にいること知ってるん?」

「知らないです」

「そっかー・・・。
きっと今、yasuさんもyasuさんの事務所もマス
コミの対応におわれてるんだろうね」

「ですよね・・・。
聖隆さん」

「ん?」

「私が福岡にいること雄には言わないでください。
お願いします」

「わかった。
でも、また今回みたいなことがあったら俺にちゃんと言ってよ。
それが条件」

「わかりました」

「じゃー俺、帰るから」

「ありがとうございました」

聖隆は自宅へと帰った。

そんなことになってるなんて、気づきもしなかった。

だからみんな私のこと見てたんだ。

あの時に週刊誌に撮られてたなんて、思いもよらなかった。

yasuさんのファンからして見れば怒れることだよね。

ファンからの中傷を受けてもしかたない。

私はそこまでのこと、したんだからー・・・。
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