Finale Love
「弥生」

「ん?」

「弥生に会わせたい人がいる」

「誰・・・?」

「弥生も知ってる人だよ」

「えっ・・・」

病室の外で立っていたyasuは中へと入った。

弥生は雄祐から視線をそらした。

「私・・・
こんな人知らない」

「弥生、辛いけど、ちゃんと向き合お。
そのためにyasuさんきてくれたんだよ」

「雄が勝ってに呼んだんでしょ?」

「俺が勝ってに呼んだけど、こうしなきゃ弥生はダメだろう?」

「雄ー・・・」

「俺はyasuさんに何も話してないままここに連れてきた。
あとは弥生がちゃんとyasuさんに今までのことを話さなきゃいけない。
それが弥生自身のためだから」

「雄ー・・・」

「俺、病室から出てるから」

「うん」

雄祐は病室から出て行き屋上へと行った。

「なんで福岡に戻ったこと、連絡してくれんかったん?」

「連絡しなくて、ごめんなさい」

「いったい、福岡で何があったん?」

弥生はファンから暴行を受けていたことを話した。

「そんなことがあったんか」

「うん・・・。
だからyasuさんに連絡しなかった」

「なんでなん?!」

「こんな私のことでyasuさんを巻き込みたくなかったから」

「せやからってなー、自分を犠牲にしたらあかん!!
俺はそんなこと弥生に望んでないんや!!
俺が弥生に望んでることは、雄祐との幸せなんよ!!
なのに、なんでこんな俺のために弥生が傷つかなあかんの?!
俺やて1人の男なんよ!!
こんな弥生の姿見たら俺やて傷つくわ!!」

「yasuさんー・・・」

「俺以上に傷ついてるんわ、雄祐なんよ。
雄祐がどんな思いで俺に電話してきて、ここに連れてきたか、弥生やてわかるやろう?
その雄祐の思いを大事にせなあかんちゃうの?
弥生は1人なんかじゃないんやで。
ちゃんと弥生のことを大事に思ってくれる人がいるんやで。
それが雄祐なんよ。
雄祐は今でも弥生のことを大切に思ってるんよ。
そんな雄祐の胸に飛び込まなあかんちゃうの?
雄祐はそれを待ってるんやで。
弥生やて、その雄祐の思いはわかるやろう? だから、俺に連絡してこなかったんやろう? それが弥生の正直な気持ちなんやろう?」

「うん」

「結局、俺も雄祐も弥生に守られてばかりやな。
こんな辛い思いさせて、ごめんな。
でも、もうーそんな辛い思いは終わるやろうな」

「えっ・・・?」
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