Finale Love
「yasuさんにも見抜かれて言われた。
私ね、ずーっと雄のこと思って信じてた。
でも、信じるだけじゃダメだって思いしらされた。
ちゃんと私の気持ち、言葉として雄に伝えなきゃいけないって思えた。
こんな私の姿見てて、雄は辛かったよね。
ごめん。
でもね、私はyasuさんと雄を守りたかっただけなの。
身勝手に雄の側から離れてyasuさんの元に行き、こんな形でまた雄の元に戻ってきた私が言えることじゃないけど、でも、私は、雄に言いたい。
私は、雄が側にいないと、夢も見れないし、人を思い愛することも出来ない。
私が私らしくいられる場所は、雄の側。
雄がいなきゃ、私は、輝くことも出来ない。
雄が今、側にいてくれるから、私が私らしくいられる。
こんな私だけど、また、雄の側にいていいかな?」

「俺も、そんな弥生の側にいたい。
弥生のことを、1人の男として、誰よりも精一杯、愛し貫きたい。
弥生のことを、誰よりも何よりも、守り貫きた
い。
俺は弥生が側にいないと、夢を追うことも、人を思うことも、未来を描くことも出来ない」

「雄ー・・・」

「よやく俺の気持ち、ちゃんと弥生に自分の言葉として伝えることが出来た。
こんな俺だけど、ずっと側にいて、俺のこと見守っててな。
じゃなきゃ俺、いつまで経っても、ダメなままだから」

「雄ー・・・」

「俺、ずっと、弥生の思いを信じて待ってた」

「長い間、待たせて、ごめんね」

「そんなこと・・・ない」

雄祐はそっと弥生の唇に自分の唇を重ねた。

弥生の退院当日になり、雄祐は病院へと出迎えた。

「今日が退院なんやろ?」

「うん」

「荷物、これだけか?」

「うん」

「じゃ下に行って精算して行くか?」

「うん・・・。
行くって、何処に?」

「俺の家」

「また、雄の実家に行くってこと?」

「そーじゃなくって・・・」

「どうしたの? 雄」

「じつは・・・」

「うん」

「弥生が借りていたアパートを解約して、マンション購入しちゃった」

「えっ?!
どうゆうこと?!」

「だから・・・
俺と弥生が一緒に住むマンションを買ったってこと?!」

「雄が?!」

「そう」

「そんなお金、雄って、あったけ?!」

「詳しいことはマンションについてから話すから、とにかく、精算済ましてマンションに行こう」

「うっうん」

雄祐と弥生は入院費の精算を済ましマンションへと行った。

自宅マンションについた雄祐と弥生はリビングのソファーに座った。
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