Finale Love
「雄?」

「ん?」

「このマンションどうやって買ったの?
それでもって、なんで、買ったの?」

「だからそれはー・・・」

「何?」

「俺が弥生と一緒にいたいから」

「だったら私のアパートでもよかったんじゃん」

「そうーなんやけどー・・・」

「何?!」

「俺の・・・」

「うん」

「親父とお袋が、どーしてもってことで買ったんだ」

「えっ?」

「だから、あれだよ」

「何?!」

「あれって、言ったら・・・
1つしかないやろ?!」

「ん・・・???」

「何処まで、弥生は鈍感なん?」

「雄が何を言いたいのか、真面目にわかんない」

「マジで?」

「うん」

「はぁー・・・」

「なんで、雄、ため息ついてるん?」

「つきたくもなるよ」

「なんで?」

「もうーいい」

「えっ・・・」

「俺、シャワー浴びてくる」

「うっうん」

なんか・・・

雄の様子おかしい。

なっなんでだろう?

何、私、ドキドキしてんの?!

雄のあんな男の目。

初めて見たからかな。

思い出したら余計にドキドキしてきた。

これって・・・

もしかして・・・?!

雄からの・・・

モーションってやつ?!

そんな矢先、雄祐がバスタオルを腰に巻いて出てきた。

弥生は意識してる気持ちを隠すためにうつむいていた。
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