Finale Love
「うん」

弥生はキチッチンに入り手料理を振舞った。

メンバーは美味しそうに食べ雄祐宅をあとにした。

弥生は後片付けを終えリビングのソファーで一息ついていた。

「なー弥生」

「ん?」

「昼間の電話のことなんやけどー・・・」

「うん」

「お兄さん、なんだって?」

「もうーすぐお母さんの命日だから、たまには帰ってこいよって電話だよ」

「そうーなんだー・・・」

「うん」

「お母さんの命日って、いつなん?」

「6月28日だよ」

「そっかー・・・」

「私、1人で帰るからいいよ。
雄もライブがあるでしょう?」

「うんー・・・」

「ムリしなくていいから」

「うんー・・・」

「明日も忙しい思うからお風呂に入って寝たら?」

「そうーするわー・・・」

「うん」

雄祐はお風呂に入り寝室のベッドで横になっていた。

やっぱ、俺も一緒に行ったほうがいいのかな?

1度も弥生の家族に会ったことないしなー・・・。

弥生のことだから、家族には俺のこと言ってないと思うし・・・。

ヘンに俺が弥生と一緒に行くのもなー・・・。

悩むなー・・・。

普通に考えたら一緒に帰るのが当たり前だよな。

でも・・・。

いざ弥生の家族に会うこと考えたらこんなに悩むもんかなー?

弥生の家族に会う時なんて、もっと緊張するんだろうな?

こんな俺で大丈夫かな?

ヘンに自分が心配になってきた。

俺は弥生と一緒になるつもりだけど・・・

本当にこんな俺でいいのか?

ヘンに意識してきた。
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