“大好き”、だよ?



「はーい。ぢゃぁみんなよろしく!」


と担任の木村が言った。


クラスメイトには春風という人がいた。


後で、謝ろうかな…。


今日はプリントなどを配り、学校が終わった。


『は、春風くん…?』


緊張して疑問系になってしまった。


「あ。さっきの人。」

『うん。さっきはごめんね!!』

「え?なんで?」

『いや。感じ悪かったかなぁって。』

「大丈夫だよ。名前は?」

『えっと、椿優里です!』

「椿ね、りょうかい。」


不覚にもドキッとしてしまった。

今までみんなは優斗がいたから 椿 って呼ぶ人がいなかったからだ。


「あ。ちなみに俺、春風 将汰[ハルカゼ ショウタ] !よろしく!」

『うん!よろしくねー!』


「おい。優里おせぇ。」


と後ろの方から聞きなれた声が聞こえてきた。


『あ。優斗!ごめん!!今行く!』

「先、行ってるから。」

『あ。春風くんごめんね!!ばいばーい!』


と手を大きくふって優斗を走って追いかけた。


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