寮の夜は甘い夜。
午前中はいつもと変わらない授業だけど、午後は寮についての説明とかがあるらしい。
うん、悪くない。
早速午前中の授業をクリアしてお昼ご飯を食べ終えた。
「ねえ、しってた?なんか、パートナーと並ぶんだって」
「えー、楓と?」
ひなちゃんがニコニコして話す。
「よかったね、由良。楓君と一緒だよ!」
「そんな嬉しくないんだけど。」
「え、酷い!」
聞こえたのは、ひなちゃんの声ではなくて、黄色い声と共に聞こえた楓の声だった。