寮の夜は甘い夜。





「ちょ、なにしてんのよ!」









「いーじゃんいーじゃん。」









楓はそう言いながら手を頬に伸ばして、触れてきた。









思わずゾクッてした。









楓は私のことをジッと見ている。









私は振り払う勇気もなく、目線もどこにやっていいのかわからず、おろおろしてた。









なんかどんどん楓の顔が近づいてきている気がする。









チュッ









「な、なにしてんのよ...」









楓はワザとリップ音を鳴らして軽くキスをした。









私たちしかいないこの部屋では他に物音がしないためにやけに大きく聞こえる。









楓は私のことを無視してまたキスをした。









「っん、んん....んふぅ....ふぁ....!」









楓の舌がまた入ってきた。









やだ、もう、クラクラしてきた。









私は声を抑えることができなくて、恥ずかしながらもたくさん声を出してしまった。









「由良、可愛い。」









あ、やばい。









ちょっとキュンとしちゃった。









それと、なんかまた眠気が・・・









どうしよう、このままじゃホントに寝ちゃう・・・!









抵抗しても、楓はビクともしないし、心なしか抵抗する前よりキスも深くなった気がする。









ああ、ダメだ、もう・・・




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