寮の夜は甘い夜。







それから楓は寝ちゃった…のかな?








とりあえず、私は一人でプラネタリウムを楽しんだ。




せっかくだもん、楽しまなきゃソンでしょ!








「あー楽しかったあ!」






「俺は全然楽しくねえ」






「そんなこといわないでさあ!見ない楓が悪いんじゃん!」







「お前がいけないんだろ」





「やだなっ、私はなんもしてないでしょ!」






「しただろ。俺、もう無理だわ。一人に…いや、今日は一緒に部屋で大人しくしてよ。」






やけに「一緒に」を強調して言う。






…なんだってのさ。




「ヤダ!決めつけないでよ、午後遊ぶって言ったじゃん!」






「変更。二人っきりで部屋にいよ。」





「楓のばあーか…」






楓は返事しないで部屋へと足を運ぶ。




仕方なく、私もついていった。







夜楓の機嫌が悪いと私寝れないし。






プラネタリウムならいいんだけど。








…あーあ。






楓ってほんと自分勝手。





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