寮の夜は甘い夜。
「んっふふふー」
外出成功した私は只今森林浴の真っ最中。
足軽に歩いていると、急に後ろから…
「お、上機嫌?」
「んぎゃあああ!!」
「ヤだな、そんな驚かないでよ。」
「あ、裕司。なにしてんの?」
後ろにいたのは裕司だった。
「えー?森林浴。途中で由良行っちゃったからね。」
可愛らしく首を傾げると、指を口元に持っていく。
「あーごめん。楓がねー」
「…ふーん。愛されてんのな。」
「はあ!?んなわけないでしょーが!」
ったく、裕司ったら。