寮の夜は甘い夜。
「おー由良ちゃんじゃん。いらっしゃい」
「どーもどーも、両想いの滝沢くん。」
「なんだよそのあだ名…」
「いただきますっ!」
「ああっ!それひなが作ってくれたやつ!俺の分取るなよ!」
滝沢君は自分の分を確保して美味しそうに食べている。
羨ましいなあ、こんな関係。
クッキーたちに目を戻すと、頭の中はクッキーが支配した、けど。
「おいしいいいいい!!」
「ありがとー」
「両想いの滝沢くんじゃないでしょ、作ったの」
「まー、俺のひなだからなっ」
「うわっ」