寮の夜は甘い夜。






教室に響く悲鳴は、私の鼓膜を容赦無く揺さぶった。






おそろしい。






楓はケロッとしてるし、また何か言ってもおかしくない。




「かっ、楓!ちょっと!」






いそいで、楓を引っ張って教室を出た。






また変なこと言われちゃかなわないから。






それにしても、少しは言葉を選ぶことができなかったんだろうか。






というか、何で教室にいたの。






< 79 / 106 >

この作品をシェア

pagetop