天然強気×デレるドS=?
放課後の彼♂
・・・・・・・・・・。
気づいたら、もう一日の授業は終了していた。
頭の中が斎藤くんだらけで
先生の言葉なんて、これっぽっちも入ってこなかった。
「朱鳥〜!帰ろー!」
隣でニコニコする斎藤くん...
無邪気な笑顔が好き...だな。
心で思って
「うん。」
頷いて、斎藤くんの後ろを追いかける。
周りの視線が痛い...
見られるのも当たり前なんだけど。
そりゃ、斎藤くんだし。
あたしなんかと歩いてたら
みんな疑問に思うよね...。
付き合ってるなんて言えないなぁ....
ピタリと止まった前の斎藤くん。
あたしも止まった。
「お、雅!!
どしたの?あれ?渡部さん??」
どうやら、斎藤くんのお友達のようだ。
「どうも...」
あたしは頭を軽く下げる。
「んー、佑樹じゃーん。
俺、今日から朱鳥と付き合ってるのー。」
気だるげな声でさらっと...
え!?!?
言っちゃってるし!!!