天然強気×デレるドS=?
「も...やめてよ...」
赤い顔で一生懸命に睨む...が効果はないようで。
「睨んでるの?
彼氏にそんなことしていいの...??」
ニヤニヤしてくるし...
「ドS!!」
「お前がMなんだよ。」
「ち、違っ」
「はいはい」と笑いながら
自転車を立て直す斎藤くん。
「もぉー!!」
色々と恥ずかしくなってきて
投げやりに叫ぶ。
「叫ぶなって。
ごめんなー。
よしよし」
....そんな優しく撫でられたら何も言えなくなっちゃうし...。
「おっ、大人しくなった。」
「...。」
なにも言い返せないし。
でも嫌じゃない自分が
やっぱり斎藤くんのことが好きなんだと確信させる。
「斎藤くん...」
「んー?」
「好き...」
「っ...ちょ
どうした!?」
みるみる赤くなっていく斎藤くん。
「どうもしないよ。」
「そ、そうか??」
あぁ、照れてるのか。
思わず笑ってしまう。
「何笑ってんだよ。」
「赤いよー?」
「ってめー!!」
「やり返してみましたー。」
「くそっ...
可愛いじゃねぇか。」
「......。」
やっぱり斎藤くんには叶わなかった。