天然強気×デレるドS=?
最初は、斎藤くんと付き合うなんて
考えられなかった。
カッコ良くて、人気者で...
あたしとはかけ離れた存在だった。
ある日から、サツキちゃんの頼みで
「兄と一緒にお昼食べてください」
なんて言われて
正直戸惑った。
こんな凄い人とご飯食べてもいいのか。
しかし、その頃にはもう
斎藤くんとは仲良しだった。
席が隣で...
よく喋って...
気づけば「わかった」と承知していた。
「あたしの家、ここだから。」
「お、マジ?
わかった。」
「うん、わざわざありがとう...気をつけてね。」
「ん。
じゃあな。」
「ばいばい。」
最後にまた、頭を撫でられる。
そして微笑む彼にキュン...と心が揺らいだ。